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ファイティングスピリッツ

芸能界歴十年以上の元音楽プロデューサーが日々の真実を独特の視点で斜めに斬るブログ。


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意外と脆い日本の住宅事情 前編


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ドアの突破

ラッチボルト †
かんぬきが長方形ではなく、先端に向かって滑らかに細くなっているもの。つまり、口紅の先端のような形状。これをラッチ(ボルト)機構という。

デッドボルト †
デッドボルト(deadlocked latch)とは、ドアとわき柱をしっかり固定する機構である。かつてはラッチボルト機構のみのドアが多かったが、それではセキュリティ的に問題があるので、最近はほとんどがデッドボルト機構を備えているはずだ。
デッドボルトの形が三角のものは自動的にデッドボルトがかかる仕組みになっていることが多い。しかし、これではラッチボルトと同じ問題が解決されていない。

デッドボルトが長方体のものは鍵機構と連動しており、鍵をかけるとデッドボルトががっしりわき柱の隙間に収まり、ドアがひっかかって開かなくなる仕組みである。これが現在の一般的なタイプである。

ラッチにデッドボルト機能を内蔵した仕組みもある。これは次の図のように突起がラッチに内蔵している。これをデッドラッチプランガー(deadlatch plunger)と呼ぶ。

デッドラッチプランガーの突起の長さ(=a)はラッチの4分の1程度である。これだけでラッチが引っ込むのを防いでいる。

Jimmy利用によるドアからの侵入 †
Jimmy(ジミー)には次のように様々な種類がある。

バールや釘抜きなどの総称と考えてもらってよいだろう。
Jimmyを使う一番の目的は、ドアと(ドアの)わき柱の間をこじ開けることである。
これを手助ける道具として次のA~Dがある。

A ・これはドアのわき柱に打ち付けてある、ドアのストッパーである。これは邪魔なので、Jimmyでこじ開ける部分ははがしておく必要がある。
B ・Jimmyの先端部分にはものすごい力が加わる。何も使わずにこじ開けようとすると、ドアのわき柱にめり込んでしまい、うまくドアをこじ開けることができない。そこで、先端とわき柱の間に薄い金属板を挟み込んでおくとよい。
C ・Jimmyの支点をうまく作り出すための道具。
・大き目の木の三角柱(丸みをおびえていてもよい)を使う。
D ・ドアをこじ開けたら、その隙間に差し込んでおいて隙間を維持するための道具。
・薄い木の三角柱などでOK。
・徐々にこれを奥まで差込み、隙間を大きくしていくのだ。
ドアのフレームを広げる道具(ジャックスクリュー)もある。

これを使えばJimmyを挿入できるスペースを確保できる他、一発で開くこともある(VHS「HIGH-SPEED ENTRY」にその場面が収録されている)。

対策 †

ドアプレート †
 ドアプレートと呼ばれるドアと壁の隙間を埋めるプレートを用いることです。これを取り付けたドアをバールで開けようとすると、デッドボルト周辺の変形がうまくいかずアタッカーが労力を消費します。なぜならば、逆テコの法則が働くからです。力点(バールをかける部分)が作用点(デッドボルト)より支点(ドアの隅)寄りにあるために簡単に開けることができなくなります。さらに、ドア自体がバールの接触部分でたわんでしまうために、かなりの変形量が必要となります。


補助錠 †
 補助錠をつけることです。ドアの角付近に補助錠をつけることによって、変形を困難にさせることができます。


内開き †
 ドアを内開きにすることです。日本の玄関のドアは一般的に外開きなので、バールで開けやすいわけです。逆に内開きにすることで変形を困難にさせることができます。


ドアの強制破壊 †
アメリカの警察が部屋に突入するときに使う道具なので、信頼性は高い。

BATTERING RAM。実売価格は325ドル。


ナイフ利用によるラッチ解除 †
古いドアや簡易的なドアの場合、デッドボルトなしでラッチ機構だけのドアがある。
こうしたドアなら、隙間からナイフを差込み、ラッチ機構のひっかかりをドアの中に戻すことで簡単に開けることができる。
薄いキッチンナイフをドアの隙間からラッチがある部分を狙って勢いよく差し込めば、次の図のようなラッチの向きなら開けることができる。その際、力の分散を防ぐAの当て木を用意しておくとよいだろう。

ラッチの向きによっては、単に外側から押すだけではうまくいかず、内側から押す(即ち外側から引く)必要があるかもしれない。

次のような小型の鎌のようなものでもPULL(引っ張る)ことができる。


自作ツール利用によるラッチ解除 †
次のようなZ状の針金(車の開錠に使う差し金のようなもの)をドアの隙間から入れて、ラッチをはずすことができる。ただし、デッドボルトがあると無理。

ラッチが見えるような隙間が少しでもあれば、弾力の強い針金を使うことによって、ラッチを開けることができる。


テレホンカード利用によるラッチ解除 †
次のような特徴をもつ円筒錠は、テレホンカードを使うことによってかんぬきを強引にひっこめることができる。俗に、これをテレホンカードアタックと呼ぶ。

隙間からラッチが見えるようなときはテレホンカードでなくクレジットカードなどの少々厚みのあるカードでもいけるが、図のようにでっぱりがあり正面に隙間がなく直角に隙間ができているときはテレホンカードのように薄い割に非常に弾性のあるカードを差し込んでいくことでラッチを解除できる。
ただし、内開きの扉にしか有効でない。日本の家の玄関の場合はほとんど外開きなので探すの困難だろう。

Jimmy利用によるデッドボルトの突破 †
隙間が狭ければ、エッジ(車の窓の隙間あけと同じようなもの)を次の図のように隙間が広がる。このテクニックは様々な場所で登場するので覚えておこう。

バールを使ってデッドボルトを強制的に解除してしまうこともできる。ただし、金属プレートをめくり上げて、その隙間からドアの方に押し込む必要がある。かなり強引な方法といえる。

デッドボルトが収まる部分の周りの金属プレートをうまくめくり上げることができなければ、次のように鉄槌でデッドボルトそのものを切断してしまうアプローチもある。これも強引な方法だろう。

専用ツール(寸法は次の図にあるので自作する)とリノリウムナイフ(Linoleum Knife)を使う手もある。

専用ツールの先端の半円の凹みは、デッドラッチプランガーの出っ張りを避けてピッタリとラッチにくっつけるためのものである。リノリウムナイフは、デッドラッチプランガーを押すために使う。


アチェーンの突破 †
アチェーンが閉まっている状態はトラックの左の奥まで収まっていて、もしドアを開けようとしても少ししか開かないようになっている。ドアをきちんと開けたいなら、ドアチェーンの先端をトラックの反対側まで持っていって抜き取る。
通常留守の家にはドアチェーンは閉まっていない。なぜなら、中に人がいなければドアチェーンは掛けられないからである。ピッキングでドアを開けた後にドアチェーンが引っかかっていたらそれは中に誰かいることを意味する。ここで侵入を諦めないなら、ドアチェーンを解除するか、切断するという方法になる。
次の図のAはゴム紐、Bは画鋲である。ゴム紐は、画鋲を回して、ドアの隙間から外に出してある。
まず、ドアを開けたら腕を滑り込ませて、ドアチェーンの機構の横に画鋲または裏面がテープになっているコの字状の壁掛けを貼り付ける、ゴム紐または普通のタコ糸でもよいが、それをチェーンの先端に貼り付けて、そこから貼り付けた鋲をぐるっとひっかけて、静かにドアを閉める。そのとき、紐を外に出しておく。ドアを閉めたら、するすると紐を引っ張ることでドアチェーンがスライドしていき、解除地点まで運ばれるわけである。


サムターン回し
サムターンとは、ドアの内側にある回転式のつまみのこと。そのつまみを親指(thumb=サム)と人差し指でつまんで回して(turn=ターン)、鍵の開け閉めをするので、こう呼ばれる。
手口は、ドアに手動ドリル(もちろん電動でもよいが音の関係上手動が使われる)で穴を開け、先端が90度に折れ曲がるように加工された金属棒をサムターンに先端を引っ掛けて開錠する。この手口をサムターン回しという。
一般にバールなどによる強制開錠に強いと言われている木製のドアですが、バールの場合ドアが割れて削れることで時間的に窃盗にあまり向かないだけで、ドアポストなどの部分的な破壊は簡単に実行されてしまいます。また、ぺらぺらの鉄板も簡単に壊されてしまいます。
ドリルで穴を開けるというと大きな音がすると想像してしまいがちだが、手動ドリルのため音が小さいのが特徴。
ドアポストが破壊されてしまえば、そこから手を入れて、鍵のサムターンをまわされて、侵入されてしまいます。
ドアスコープ(ドアの覗き穴)のレンズを外して、サムターンを回す手口もある。
2002年8月~11月までの4ヶ月間だけで、東京・神奈川・千葉だけでも300件近くの被害が確認された。
対策としては、ドアポストが無いような強化ドアに変更することです。アパートやマンションの場合、大家や不動産からの反発によってそう簡単にいかないかもしれない。これに関して、交換を拒絶するような大家だった場合、物件から引っ越した場合がよいだろう。危機を野放しにするような大家ほど腹のはつものはありません。そのような大家の物件に関わると、今後も他の問題が起こる可能性が高いでしょう。
ドア交換を行うことで、防犯的価値が上がることになるので、家賃の増額は多少止む得ないだろう。といっても、賃貸契約書があるので、この増額は交渉の結果で定められます。
サムターンを筒状のもので囲うのがサムターン回しに対するセキュリティとして効果的。さらに、ドアの鍵を複数にしたり、鍵付きサムターンなら完璧といえる。

カム送り開錠 †
カム送り開錠(バイパス開錠)とは、鍵穴を囲う部分(シリンダーカバー)の隙間に針金のような特殊な工具を差込み、内部のカムという部分を操作して開錠してしまう手口である。
サムターン回しのようにドアに穴を開けなく、痕跡を残さないで犯行に及べるので、泥棒に侵入されたことが遅れてしまうことや最悪気付かないこともある。
警視庁がカム送り開錠の手口を公表して注意を呼びかけたのは2002年9月。
アーマープレートの刻印が次のものはカム送り開錠が容易であるタイプとされている。
美和ロック ・MIWA LA(LAシリーズ)
・MIWA MA(MAシリーズ)
・MIWA BH(BHシリーズ)
・MIWA LD(LDシリーズ)
ゴール ・GOAL ASLX(LXシリーズ)
・GOAL HD(HDシリーズ)
ユーシン・ショウワ ・397(397-25,30)
・535(535)
・535(535D)
・CL-30(CL-30)
合資会社堀商店 ・HORI(1311)
・HORI(1110)
・HORI(1210)
・HORI(1310)
・HORI(1171)

 

警備会社という油断

警備会社と契約しているから大丈夫?

 

警備会社に契約していても被害に遭い、
どうしたらよいかとの相談を受けることがあります。

今の泥棒は、警備会社と契約している家でも、
レベルの低い泥棒は諦めますが、プロの泥棒や窃盗団はかまわず狙ってきます。
そして、警備会社のシステムの弱点を狙います。

警備会社のシステムは、不審者が侵入すると、
警備会社に即座に自動で通報される仕組みになっています。

警備業法という法律では、
「警備員は異常通報を受けてから、25分以内に現場に到着すうこと」
と定められています。
そのため現場によっては5分で到着するところもあれば、
20分かかるところもあります。
プロの窃盗団は、下見のとき、警報装置をわざと作動させるなどして、
警備員が異常通報を受信してから
何分くらいでその家に駆けつけるかまでチェックしている場合もあります。

彼らは犯行実行のときには、複数で分担して手際よく作業を行います。
何分で警備員が到着するかは百も承知で、
その時間内に犯行を終わらせようとします。
時間が来たら、たとえ目的のものが入手できなくても退散します。
その上、拳銃やナイフを持った外国人犯罪者にすれば、
警備業法で決められた特殊棒以外は
携帯してはいけないことになっている日本の警備員は、
脅威に感じていません。

もちろん、警備会社のシステムが無意味といっているわけではありません。
警備会社に契約しているだけで100%安全と、言える時代ではないということです。
プラスアルファの対策が必要です。

同様に、警備会社のシールだけを貼ったり、
ホームセンターで売っているようなダミーのカメラをつけても、
プロの泥棒への対策としては役に立ちません。

 


番犬がいるから大丈夫という大間違い

 

「番犬を飼っていれば泥棒はやってこない」これは大間違いで、
番犬を見て引き返す泥棒は初心者です。
あえて番犬のいる家ばかりを狙うプロたちがいるくらいです。
その理由は番犬がいるから大丈夫という安心感が住人の防犯意識を薄くして、
逆に狙われやすい家になっているからです。

弱点その1
通常、泥棒が犬のテリトリーに侵入すると警戒した犬は勢いよく吠えます。
ところが泥棒が1階にいる犬を避け、2階から侵入してみるとどうなるでしょう。
2階にいる泥棒に番犬が気づかず、反応しないことがあります。
普段から、犬の注意を2階に向ける訓練が必要です。

弱点その2
犬というのは食べるものに非常に弱い動物です。
美味しいものをくれる人には段々と馴染んでいきます。
プロの泥棒は狙った家の下見ついでに犬の餌づけまでしていきます。
ある実験では、餌づけから6日目には泥棒に吠えなくなりました。

弱点その3
実は飼い主が一番の問題です。
番犬は泥棒に気がつくと必死で吠えます。
ところが、泥棒の姿が視界から消えると全く吠えなくなってしまいます。
ある実験では泥棒が犬のエリアを通る時間はたったの8秒。
果たして我々は犬が8秒間吠えただけで泥棒を連想するでしょうか。
犬が吠えたら泥棒かもしれないと外を見ていますか?
そうしていなければ番犬を飼っている意味は全くないということです。

 


ピッキング対応の鍵だから大丈夫?

 

ピッキングとは、ピックと呼ばれる2種類の特殊な工具を鍵穴に入れ、不正に解錠する侵入の手口です。 
ディスクシリンダーといわれる鍵を使用している人がまだ多いのですが、この鍵では、練習を重ねた泥棒は20秒で開けてしまいます。開けるのに5分以上掛かると認定された鍵がピッキング対応キーです。

しかし、ピッキング対応キーに変えたから安心と思っていると大間違いです。

バールでこじ開けられる
私のところもこの方法でやられました。鍵が掛かっていてもドアと枠の隙間にバールをつっこみ、こじ開けます。ピッキングの技術がいらず、バールだけで侵入できる手口です。
鍵から出ているデットボルトという棒は、多くのものがステンレスの薄い板を曲げたもので、バールに対しては弱く、ドアや枠がアルミ製ならなおさらです。
これを防ぐためには、1つのドアに最低2つ以上の鍵をつけてほしいものです。

『バールでこじ開けられたドア』

ポストからドライバーを入れての犯行
ドアについているポストの場合、ドライバーなどの鋭利なもので強引に隙間をつくって、ポストをはずし、腕や道具を使って鍵を開け、ドアを開けます。

道具を使って内側のサムターンを回してドアを開ける
ドアに穴を開けたり、ドアと枠の隙間から専用工具を入れ、室内側のサムターン(鍵を回すところ)を回転させて解錠し、ドアを開ける手口です。

 


面格子や雨戸があるから大丈夫?

 

一般の縦の面格子や、シャッター、雨戸は無いよりはあったほうがいいですが、防犯対策として、今の泥棒のレベルに対しては安全とはいえません。縦の面格子の格子はリベットなどでとめてありますが、男性が体重をかけて引っ張るともぎ取れてしまいますし、マイナスドライバーなどでも破壊できます。雨戸、シャッターも同様です。
そもそも、雨戸やシャッターを閉めていない家も多いです。私が防犯相談に行く家の例でも、雨戸の鍵がしていない、あるいは閉め忘れている箇所がある家が半数以上です。

 


うちの窓は網入りガラスだから大丈夫?

 

一戸建ての家の場合、小窓やテラス窓のガラスを破って侵入される率が約70パーセントです。
テレビの防犯番組では大きな音を立ててガラスを割っていますが、実際には大きな音を立てない「こじ破り」という方法や、車や電車が通るときに割ったりして、ほとんど家の人に気付かれないで破壊しています。
うちは網入りガラスだから防犯上も役に立つと思っていませんか?
『窓の鍵の部分のガラスを割られ侵入された』

写真のように、ガラスの端にマイナスドライバーのような物を差し込んでこじると、
このように割れます。大きな音はしません。この網入りガラスは、強度としては普通の網の入っていないガラスと変わりなく、法律で防火対策として使わなければいけない場所の窓に入れてあるだけです。泥棒の中には網入りガラスのほうが、破壊しやすいという泥棒もいます。慣れたら破壊するのに一分もかかりません。
普通のサッシやガラスでは、窓の鍵を閉めていても安心してはいけません。ガラスを割られたら簡単に侵入されてしまいますから。

 

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